処暑

こんなに大きかったっけ?握った手が意外に肉厚で驚く。すっかり日焼けした横顔が頼もしく見える、夏の終わりの夕暮れ時。こんなふうに一緒に散歩に出かけるのも、あと数年かもしれない。そんな思いがふいに風にのる。

蒙霧升降(ふかききりまとう)Thick fog begin to form.

 Photo by そよ もう夏には飽きた。 思わず、そう声を上げたくなるほど。 いやいや、苛立ちは自分に対して、だよ。 わたしは、わたしに飽きてきたのだ。 何という罪。 何という空。 夏を舐めるな。 自分を舐めるな。 まだ石碑になるには、早いんじゃ。 *** 音花火、三歩遅れてついてくる。