蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)Insects and animals hide into their winter nests.

 Photo by そよ 閉じこもりがちな気持ち、固くなりすぎる前に、 嘘の笑みでも浮かべてみれば? 胸の隙間にも、まだそんなに風は冷たくないでしょう? カーテンが揺れるように、髪もそよいで、 ドアをぴっちり閉めるのは、もう少し後でもいいんじゃない? と思ってみるよ。

秋分

夏の名残にさようなら。 秋の気配にこんにちは。 はっきりとした分け目ではないものの やっぱり境目はここしかないと思いたい。 秋分を過ぎて半袖だなんておかしいし 秋分の前に上着を羽織るのもへん。 そしてわたしの体感では 秋分とおはぎがしっかりと結びついている。 もち米とあずきを用意して おはぎをつくろう。 そう、わたしには その日を秋分と呼ぶよりは 彼岸の中日と呼びたい日なのであった。

秋分

死は生を際立たせ、毒は美を際立たせ、風は存在を際立たせる。今年もまた、川辺に立って向こう岸を眺める。私は、生きている。私は、美しく、強い。