大暑

白いゴムをあごの下に引っ掛けて坂道を駆け下りると、もうみんな集まっている。男の子5人、女の子5人、少し遠くの公園まで子ども達だけで出かける、くすぐったい待ち合わせ。やっぱりワンピースにしてよかった。夏休みが始まる。

蓮始開(はすはじめてひらく)Lotuses begin to bloom.

 Photo by そよ 永遠の中の刹那。 刹那の中の永遠。 その入れ子式のメビウスの帯。 DNAの螺旋のような。 ワームホールを潜り抜ける、虚と無と空、そして実と有と在。 はい、蓮の花が咲きましたよ。 お盆を過ぎる頃には、あのシャワーのような花托を設営しますね。 *** 人は窓枠であり、同時にその窓に映し出される世界の住人でもあるのだと思う。 そして、言葉もまた窓枠であり、その向こうにある世界そのものだと言えるのだろう。 蝉が今年も短い命を謳う。

温風至(あつかぜいたる)A warm breeze arrives.

 Photo by そよ 粘度のある風に、ふんわりゆんわり結わえられ、 空(くう)を切るにも、少し重ため。 一入(ひとしお)、再入(ふたしお)、その中に浸る。 あとで、ゆっくりかき混ぜよう。 *** 空に天才画伯あり。 朝に見たのは、白い羽根。 今、遭遇しているのは、カンディンスキーのオレンジ染め。 揺れるなぁ…。

小暑

熱を含んだ空気が足元を上ってくるので、ハンカチで顔をパタパタと扇ぐ。汗ばむにつれ、迷いが込み上げる。反対方面行きの電車が、空気と一緒に私の気持ちも吹き上げて行く。もう一本だけ待ってみる。