温風至(あつかぜいたる)A warm breeze arrives.

 Photo by そよ 粘度のある風に、ふんわりゆんわり結わえられ、 空(くう)を切るにも、少し重ため。 一入(ひとしお)、再入(ふたしお)、その中に浸る。 あとで、ゆっくりかき混ぜよう。 *** 空に天才画伯あり。 朝に見たのは、白い羽根。 今、遭遇しているのは、カンディンスキーのオレンジ染め。 揺れるなぁ…。

小暑

熱を含んだ空気が足元を上ってくるので、ハンカチで顔をパタパタと扇ぐ。汗ばむにつれ、迷いが込み上げる。反対方面行きの電車が、空気と一緒に私の気持ちも吹き上げて行く。もう一本だけ待ってみる。