蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)Silkworms wake up,and eat mulberry leaves.

 Photo by そよ 世界の成り立ちに、ご興味がおあり? では、そのお話は食事の後にいたしましょう。 絹の冷たさと温かさの間。 そこに在るもの。 そこに匂うもの。 *** 目まぐるしく変わるお天気のように、 飛んで行きそうで行かない、どっちつかずのダンス。 破滅を望んでなどいない風で、どこかでそれを待つような。

小満(しょうまん)grain full:Everything grows.

 Photo by そよ 双子会議で話し合われたのは、次の緑の濃さでしょう。 バラツキのある、賑やかな木々。 やがて分かれる行き先だとしても、 その時までは、傍にいましょう。 *** ふふふふふー。 何にでも、コツというのはあるものです。 「逃げ水」と「呼び水」の関係のように、 どちらがどうというのは、わかりにくい場合もあるのですから。

竹笋生(たけのこしょうず)Bamboos shoot up.

黒水晶のような子鹿の眼(まなこ)。 「躍動」と名づけたその石を、 竹藪から渡ってきた風が称揚する。 雷(いかずち)の丘では、出会ってしまった蝶二匹。 嘆きにも似たダンスを見せて。 真っすぐと曲線、また真っすぐと曲線が、 屏風画のように迫る五月。 *** 飛んで行きそうで行かない、どっちつかずのダンス。 破滅を望んでなどいない風で、どこかでそれを待つような。 乾いた胸に、まだ雨は降らない。

蛙始鳴(かわずはじめてなく)Flogs begin to croak.

    Photo by そよ 後戻りなどしませんよ。 もう尻尾の名残りもないのですから。 ましてや、あの柔らかなジェルに包まれ、 多くの友とつながった、 生ぬるい季節には戻りようもないのですから。 *** 木香薔薇が乾き散り、光の量も増し増しの候、 皆さま、ご清栄のことと存じます。 青い日めくりがスタートしますね。