Photo by そよ 空も土も風も、水を抱き、ひたひたの東雲草を拝む朝。 日替わりの円い顔に、「おはよう」と。 あら、昨日とは少し色味が違うのね。
Monthly Archives: July 2018
Photo by そよ 「暑いなー」 「あっつい、あっついなー」 「しかし、暑いなー」 薄紫の桐の花、ふふーんと笑う。 夏は、まだまだこれからだ。 生っちょろいこと、言いなさんな。
白いゴムをあごの下に引っ掛けて坂道を駆け下りると、もうみんな集まっている。男の子5人、女の子5人、少し遠くの公園まで子ども達だけで出かける、くすぐったい待ち合わせ。やっぱりワンピースにしてよかった。夏休みが始まる。
Photo by そよ 長期予報は、今年も酷暑。 そろそろ覚悟をしましょうか。 ギラギラとした音を立てて、熱という熱のかたまりに、 わたしもなってしまって構わないのだから。
木の幹を駆け上がるように、つる草の手が伸びる。 方向に間違いはないのだから、少しでも少しでもと天を求め。 そのプロセスは、子鷹の学びと何が一緒で、何が違うのか。 伸びる、伸びる時、伸びよ、伸びよ。
Photo by そよ 永遠の中の刹那。 刹那の中の永遠。 その入れ子式のメビウスの帯。 DNAの螺旋のような。 ワームホールを潜り抜ける、虚と無と空、そして実と有と在。 はい、蓮の花が咲きましたよ。 お盆を過ぎる頃には、あのシャワーのような花托を設営しますね。 *** 人は窓枠であり、同時にその窓に映し出される世界の住人でもあるのだと思う。 そして、言葉もまた窓枠であり、その向こうにある世界そのものだと言えるのだろう。 蝉が今年も短い命を謳う。
Photo by そよ 粘度のある風に、ふんわりゆんわり結わえられ、 空(くう)を切るにも、少し重ため。 一入(ひとしお)、再入(ふたしお)、その中に浸る。 あとで、ゆっくりかき混ぜよう。 *** 空に天才画伯あり。 朝に見たのは、白い羽根。 今、遭遇しているのは、カンディンスキーのオレンジ染め。 揺れるなぁ…。
熱を含んだ空気が足元を上ってくるので、ハンカチで顔をパタパタと扇ぐ。汗ばむにつれ、迷いが込み上げる。反対方面行きの電車が、空気と一緒に私の気持ちも吹き上げて行く。もう一本だけ待ってみる。
Photo by そよ 今は、まだ小さなひとつの花だけど、やがて朽ちて、 満ち満ちの種を産むんだ、わたし。 *** 空の底、海の天。 星は凪ぎ、人魚は溺れる。
Photo by そよ グリーンと白のくっきりとした組み合わせ。 それを単に涼やかなるものとするだけでなく、 「あなたは悲劇に慣れているのですね」と、 気の利いた、でも容赦ないコメント。 周りは思わず息を飲みました。 7月のパーティは蒸し暑い。 貼り付くブレスレットは、手錠のようね。