Photo by そよ 新しいニットは辛子色。 これは、保護色。 枯葉に埋もれて、 馥郁たる秋の香りをスーハーするために、 しばし、姿を隠すのです。 扉の向こうには、懐かしいあの曲が流れています。
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Photo by そよ 朝露も冷え、ハチミツ色の菊の花。 今度、ゆっくり聴かせてよ、どんな夏を過ごしたのか。 特に、あの、稲光が何度も西の空を割っていた日のことを。
Photo by そよ 秋の鳥も、フウセンカズラのぷわぷわに魅せられて。 優しく、楽しく、乾いた気持ち。 行ったり来たりする気持ち。
Photo by そよ 夕暮れは足がはやく、あっという間に置き去りにされる。 夜もまた駆け足で、待ち合わせ場所に向かう。 すれ違う秋の気配。 すれ違ってばかりきたのにも、理由があるのだろう。
風が変わってきたね。指先で芝を撫でて、ひとつまみ風に乗せる。見慣れているはずの景色が少しだけ霞んで見えて、靴先の露に気がつく。風は北から南。わずかに左傾斜。強気で行く。