花びらの重なりに何を見るのか、見ないのか。 何が在るのか、それともないのか。 色と色は、掛け合わさって、 何とも言えない色となるのでしょう。 周りを染めてしまうことにも、お構いなしに。

　Photo by そよ 始まりは、始まる前のものであり、 始まってからは、あぁ、こんなものであったかと、 そう思うのはいつものこと。 がっかりするわけでもないが、 一体、何に何を期待していたのかと、知る時でもある。 青く匂う世界にぽつんと。

　Photo by そよ 過ぎた季節を捩じ切って、背伸び。 とぼけて見えても、覚えてないの。 自分で言うのも何だけど、 それはそれで仕方のないこと。 あまり未練がましいことは言わないでください。 わたしが、そういうの好きじゃないこと、 あなたは知っているでしょう？ 「百群（びゃくぐん）」という名のペイルブルー。

空と水と地がそっと混ざり合う。ガラス越しに耳を澄まして、私は何を探していたのでしょうか。

春の風雨に耕される土地の輪廻は、恵みの輪舞（ロンド）。 その足跡は、金であり銀であり、意図であり意志であり。 返す返すも有り難きこと。 躑躅（つつじ）の文字が髑髏（どくろ）に似ていることを、 思い出すのも、毎年この頃。