Photo by そよ 命の源を辿りながら、力尽きるのなら、 それこそが愛のダンスなのでしょう。 やがて孵るものが、姿を変えて、また還ってくるのを、 待つわけでもなく、祈りながら。

　Photo by そよ 冬眠するもの、しないもの。 休むものは、また目覚める日まで。 眠らぬものは、火の傍で甘酒でも啜りましょうか。 あのオレンジ色の毛布だけは、準備して。

　Photo by そよ 山々も身を固くして冬支度。 不用意に、誰かの誘いに乗ったりはしません。 とは言うものの。 旅人のハーモニカに似た、あの声に、 抗うことはできるでしょうか。

街々は色合いを変え、人々はいそいそとして見える。急ぎ足の先にどんな特別なことが待っているのか、私には少しの関係もないことだけれど、何かが読み取れるかのように覗き込む。

　Photo by そよ 人を急かせる季節だが、 さて、本当に急ぐべきかと、花屋の前で。 濃い緑葉に、笑われる。 紅いリボンも目に留まる。